ピッツバーグ公共図書館のファーストフロアで働く友人から、ついに!と楽しげなメールが届きました。ピッツバーグ公共図書館(CLP:Carnegie Library of Pittsburgh)の音楽資料を紹介するビデオを作成し、ついにYouTubeにアップしたとのこと。主演女優です。
詳細はこちらから。
愉快なビデオ、愉快な図書館員たちです。ちなみに主演女優のボニー、以前日本で英語を教えており、CLPでは日本語の会話クラブなども立ち上げるなど、多彩に活躍しています。
コメディタッチなビデオですが、実際、CLPの音楽資料コレクションは、公共図書館の音楽資料コレクションとしては全米でも屈指の実力があります。1938年に結成された”音楽図書館友の会”が、独自の資金調達活動や資料提供を通じて、コレクションの形成を側面から支援しており、また図書館側も音楽資料専門の図書館員を抱え専門性の高い情報ニーズにもこたえています。
主な音楽資料コレクションとしては、音楽関係図書や楽譜のコレクションが85,000件、録音資料28,000件、映像資料1,700件、雑誌その他定期刊行物が400タイトルを抱え、さらにピッツバーグエリアの音楽、音楽家に関する独自作成の索引も作成維持しています。
またその専門性の高い資料を構築しているカタロガーは、OCLCのレコードにも多大な貢献をしており、2007年8月にはカタロガーのHerrold氏が、OCLCの"Music OCLC User Group(MOUG)"から、表彰されています(プレスリリース)。
音楽資料は、館内所蔵資料だけにとどまらず、オンラインデータベースも充実しています。索引データベースについては、館内アクセスのみのものとして"Index to Printed Music”、"The Jazz Discography"、"JSTOR"、"Music in Print"、またリモートアクセスも可能なものとして"Music Index"、"Oxford Music Online"を提供しています。また、ストリーミング配信のデータベースについては、"African American Song"、"American Song"、"Classical Music Online"、"Contemporary World Music"、"Naxos Music Library"、"Naxos Music Library Jazz"、"Smithsonian Global Sound"、などを契約提供しています。これらはほぼリモートアクセス可能で、利用者は自宅から音楽を楽しめます。
雑感
分野ごとに、その分野をリードする実力ある公共図書館が、国内に数館ずつでも存在すると、その分野のサービスは大きく発展するんでしょうね。マンガとかゲームとかのサービスの発展モデルは、こういうトラディショナルな分野の発展と共通している部分がある気がします。
参考:
音楽資料コレクションの概要についてはこちらから→概要)。
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