詳細はこちらから。
The IMLS National Study on the Use of Libraries, Museums and the Internet
http://interconnectionsreport.org/
このグラフは、人々が意思決定や問題解決の際に、公的に情報を入手できる機関中どの機関がもっとも信用できる情報源であると考えているかを比較しています。もっとも信頼できる情報源を5とする5段階評価で、成人1716人の回答結果をまとめたものです。これによると、トップが図書館で、続いて博物館、文書館・歴史協会、系譜学会がランクインしています。政府ウェブサイトは大きく引き離されてこの下に位置し、バイアスや主観がはっきりと許容される商用サイトや個人サイトに近い値になってしまっています。
この調査では続いて、以下のようなことを明らかにしています。
- 図書館や博物館の利用頻度と、それに対する信用について相関関係がある
人々は図書館等が信用できるので活用し、活用している人ほどますます信用する傾向があるとのことです。 - 図書館等の情報について、遠隔サービスを利用して入手した情報よりも、直接来館して入手した情報のほうをわずかに信用している
実際の値は直接来館4.62に対し遠隔サービス4.48(図書館)なのでともに高い信頼を確保しています。 - 図書館、博物館、インターネット情報の利用は相互にさらなる利用を刺激している
人々はどれか1つの情報源に頼るのではなく、複数の情報源(人からの情報、本、新聞、雑誌、インターネット、テレビ)を組み合わせて使い、利用するメディアの数は平均2.4になるそうです。 - インターネットは情報源であると同時に、他の情報源の利用を刺激する触媒として大きな働きをはたしている
特に図書館や博物館は、インターネットの拡大後も来館利用が増加していますが、これはインターネットへの情報提供を通じて実現されているようです。
このリサーチからだけでははっきり結論づけることはできませんが、バイアスのない蔵書構築の追求、新聞・雑誌・デジタルメディア・インターネットなどの様々なメディアの提供などが、図書館の信用構築に寄与していることが、なんとなく推察されます。
信用(Trust)は情報源の活用の際に重要な要素ですが、日本の図書館の信用はどのような値でどのような理由によるのか、興味あるところです。
参考:
オンライン時代,図書館と博物館はどのように使われているか?
http://current.ndl.go.jp/e765
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