毎年数多くの図書館が建設される米国ですが、経済の冷え込みが明らかになった2008年度も、総じてみると、図書館建築にはその影響が現れていないようです。公共・大学図書館あわせて213館の新築・増改築が行われました。
詳細はこちらから。
Library Buildings 2008: Keeping the ''ECO'' in Economy
Public and academic buildings combine for 213 projects in 2008
http://www.libraryjournal.com/article/CA6618892.html
2007年7月1日から2008年6月末日までに完了した新館建築あるいは増改築のプロジェクトの総件数は、合計213件となっています。このうち公共図書館は183件、大学図書館は30件となっています。
公共図書館についてみてみると、過去6年間の建築・増改築件数は、大きな変化は見られず、安定して180件前後となっており、また金額についても、新館の費用は7億ドル、増改築の費用は3億ドル前後となっています。2008年度は、これらを若干上回る値になっています。
(LJのデータをもとに作成)
米国の図書館建築においては、環境を考慮したグリーンアーキテクチャーの傾向はすでに定着している感がありますが、本年度の調査では、設計に影響を及ぼした”持続可能性”の要素などについてたずねており、再生技術が向上している粘土瓦や、エネルギー消費を抑える採光窓の導入、水の再利用などを取り組んだ建築が行われていることを確認しています。
Library Journal誌では、2008年度の大学図書館の新館建築および増改築、公共図書館の新館建設および増改築の、個別の数値データを確認することができます。ちなみに、この数値を通じて図書館建築の動向を見守るこのLibrary Jounal誌の特集は30年続いているそうです。
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2009/01/13
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