ミシシッピー川から西へわたるとそこから延々と広がるグレートプレーンズ。その中でも南部のネブラスカ州にかかる部分は、ネブラスカプレーリーと呼ばれ、冬には厳しい寒さと時には突風を伴う北風吹き荒れる地域です。昔のルームメイトで今はロシアに飛び立ったグレアムくんがネブラスカ州出身だったので、一度は見ておかねばとおもっていたのですが、叶えることができました。
ネブラスカ州の南側を東西に抜ける国道80号(I-80)沿いの街カーネイに滞在したところ、宿泊したホテルから車で3分ほどのところに公共図書館があったので、せっかくなので訪問してみました。
詳細はこちらから。
Kearney Public Library
http://cityofkearney.org/
カーネイは人口27,000人ほどの町ですが、ネブラスカ大学とグッド・サマリタン病院(Good Samaritan Hospital)などの雇用が大きく、人口が増えています。こじんまりとした街ですが、街中もあかるく、建設中の建物も多くみられ、再発展の途上にあるという印象でした。人口構成は非ヒスパニックの白人が95%以上と圧倒的多数を占めています。
この図書館で印象的だったのは、2階に系譜学の専門資料室があることでした。西部開拓によって設立されたこのあたりの町では、歴史に対する特別な想いあり、このような立派な資料室があるとのことでした。古い歴史資料だけでなく、1階のレファレンスコーナーのコンピュータ端末には、系譜学の調査に役立つAncestry.comなどのデータベースが提供されていました。
訪問した時間は金曜日の開館直後の朝9時過ぎだったのですが、2階のイベントルームには多くの親子が集まってきていました。聞くと、ネブラスカ州で有名なストーリーテラーを招いてのお話会があるとのこと。私もしばらく待って参加してみました。話し手は、Bobby Norfolkというセントルイス出身のひと。スタンドアップコメディアンとして地域のクラブでのパフォーマンスで人気となり、その後ストリーテラーに転身した人で、表情豊かで躍動感あふれたパフォーマンスが特徴だとのことでした。
実際、私も、こんなにも激しく飛び跳ねたり踊ったり歌ったり手拍子したりするストーリーテラーの人をはじめてみました。声も表情もストーリーもすばらしく、子供たちもお母さんたちも図書館員たちも大興奮の様子でした。コメディ文化なら負けていない日本のコメディアン方、図書館でストーリーテラーとしてパフォーマンスを試みたらいかがなものでしょ。。とおもいました。
写真スライドショー
出会いとちょこっと感想
例によって撮影許可をとろうとカウンターで訊ねると、チェリル(Cheryl)さんというスーパーバイザーの方がいらして、いろいろとお話してくださいました。撮影中もすれちがうと声をかけてくれたりと、素敵な笑顔で応対してくださいました。図書館はやっぱり人だと感じさせられた、ネブラスカプレーリーの小さな町の図書館でした。
雑談
図書館を出て、車を動かし始めると、すぐに雪が舞い始めました。この日は氷点下6度くらいだったので、湿り気もなく発泡スチロールのように軽い雪が道路を覆い、車の風で雪煙が立ちまったく視界がなくなってしまうような、運転がちょと難しい状態になりました。わずか100キロほどの間に、トラックの横転と自家用車の横転を通りすぎ、低速運転に徹しました。ネブラスカの自然はキビシイ。
そんな雪の中白い雪をかぶって頭をたれて草を食んでいるネブラスカ牛たちが、寒そうでした。ネブラスカ州出身の元ルームメイトがネブラスカ牛のうまさについて語っていたのを思い出しながら、なるほど彼らがおいしいステーキになるのね。。と、思いました。
(若干追記予定)
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