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2008/12/07

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ブルックリン研究所の電子政府を国際比較レポート2008


電子政府の国際比較というのはそれぞれお国柄がありますので、なにかしらの視点から見るしかありませんが、米国のシンクタンクであるブルッキングス研究所のWest氏がまとめている"Improving Technology Utilization in Electronic Government around the World, 2008"は、世界198ヶ国の1,667の政府系ウェブサイトを分析したもので、オンラインで利用可能な機能や、国による多様性、また近頃のトレンドなどを考察している報告書です。

この報告書では、今年もお隣韓国が世界のトップに。そして昨年3位の台湾が米国を抜いて2位に踊り出て、シンガポールも4位にとどまっています。アジア勢元気です。日本は昨年40位から3つ順位をあげて37位になっていました。

指標次第で順位は簡単に変わるものだと思いますが、こういう指標でキルとこういう風な順位になるのかと考えるのはちょっとたのしいものです。いやむしろ順位を見るほうが楽しいか。。ランキングは15ページのTable A-1で見られます。

詳細はこちらから。

Improving Technology Utilization in Electronic Government around the World, 2008
http://www.brookings.edu/reports/2008/0817_egovernment_west.aspx

この報告書による今年の主な見所としては、

  • 技術の利用において、米国が韓国や台湾の後手に回っていること。上位にランクしているのは、韓国、台湾、米国、シンガポール、カナダ、オーストラリア、ドイツ、アイルランド、ドミニカ、ブラジル、マレーシア。一方でかろうじてウェブサイトが確認できるにとどまる国もまだ多い。
  • ウェブ上で完全に実行できるサービスを提供しているウェブサイトは、全体で50%になり昨年の28%から向上したこと。97%のウェブサイトが出版物へのリンクをアクセスを提供し、75%がデータベースへのアクセスを提供していること。
  • 30%のウェブサイトがプライバシーポリシーを掲載し、17%のウェブサイトがセキュリティーポリシーを掲載していること。
  • 16%のウェブサイトが、障害者のアクセスを補助する何らかの方策を提供していること。
  • 57%のウェブサイトが、他国語での翻訳を提供していること。
  • 14%が、パーソナライズ可能なウェブサイトとなっており、3%が携帯情報端末からのアクセスが可能となっていること。
などだそうです。

電子政府は、政府の効率性、透明性、市民の政府に対する信用、民主的プロセスへの政治的参加などを大きく変革する可能性を持っているという意見を耳にしますが、果たしてこのレポートどう理解したらよいものか。
「信用」が「支持率」だったら(別物ですけど)、今の米国政権、大変なことになってますしね。
 

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