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2008/12/10
期末期間のピッツバーグ大学図書館:夜の無料コーヒーサービス現地レポート
ピッツバーグ大学の中央図書館であるヒルマン図書館は、中間テスト期間、期末テスト期間ともなると、多くの学生たちで座席も取れないほどに混雑します。しかも、24時間開館であるため、この混雑は朝まで延々と続くのです。学生たちは、無料で提供されるコーヒーを飲みながら、熱心にレポートを書いたり、ディスカッションをしたりしています。
詳細はこちらから。
Hillman Library
http://www.library.pitt.edu/libraries/hillman/hillman.html
ヒルマン図書館は、人文社会科学を中心として約150万冊を所蔵するピッツバーグ大学の中央図書館で、インフォメーションコモンズのコンセプトのもと、200台のコンピュータ端末、1500席の学習スペースを有します。もちろん無線LANも通じており、ノートパソコンの貸出しサービスなども行っています。
学生のニーズの高まる期末期間には、24時間開館をします。今年は12月1日の朝7時50分から12月13日午後6時まで、不夜の城と化します。実際、この期間には、12時の終バスがなくなる時間をまわってもまだ座席を見つけるのが大変なほど混雑し、学生が熱心にレポートを書いたり、ペーパーを読んだり、グループで勉強したり、プログラミングをしたりと、がんばっています。
1階の読み物系のコレクションのコーナー”Alldred Popular Reading Collection”の中にはスターバックスのカフェスタンドが入っています。夜にはしまってしまうのですが、夜10時からは深夜勉強に励む学生たちのために、無料のコーヒーや紅茶が提供されます。
コーヒーコーナーがあるスペースへのサインはこんな感じです。
(Official Websiteより)
タンクが12機。ミルクや砂糖も用意されています。奥の紺色のカバーのかかっているスペースがスターバックスのカフェスタンドです。
今日は、夜の10時くらいから、このカフェスペースの入り口のすぐ外側の座席を取り出入りする人たちを観察しています。次から次へと学生たちがやってきては、コーヒーを取っていきます。夜の12時を回ると、片手にカップを持った学生たちも多くなり、二杯目、三杯目のリピーターが増えてきているようです。私の友人たちも図書館のあちこちに潜伏しており、彼ら、彼女らは通りすぎるときに私に声をかけてくれるので、なんとなく全体の人の流れが見えます。
ヒルマン図書館は、一部の特別コレクションの部屋などを除き、基本的に飲食自由となっています。ドアのある学習室は逆に匂いがこもるため、大げさな食べ物の持込みはセキュリティの人から注意されますが、それ以外は、学生は自由に飲食できます。図書館内をふらふらと歩くと、多くのテーブルの上にペットボトルやコーヒーカップが置かれ、ちょっとしたスナックが広げられています。
学生の層は、もちろん学部生が多いですが、大学院生と思われる人もかなり見受けられます。家にいると、こんな時間に勉強していることに孤独を感じたりしますが、ここにくるとみんな勉強しているので、なんだかそれがあたりまえのように思えてきます。
外は今日は少し暖かめで摂氏2度。終バスが終わると、セーフライダーとよばれる大学のバスが使えるので、車で来ていない人たちも安全に帰ることはできます。彼らはこのまま朝まで勉強を続けるのだと思います。不況にあえぐ米国の若者たち。勉強すれば未来はきっと明るい。
私はそろそろ帰って寝ます。
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