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2008/12/03

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ピッツバーグ公共図書館の新しい分館の写真を撮ってきた

ピッツバーグの公共図書館(Carnegie Library of Pittsburgh:CLP)が取り組んでいるキャピタルキャンペーンについて先日ある雑誌で紹介しましたが、その資金を割り当てた8つ目の成果として、10月25日にヒルディスクリクトに新しい分館が開館しました。ようやく天気のよい日に時間がとれたので、写真を撮りに行ってきました。延べ床面積は8,334平方フィート、総工費は315万ドルです。
 
少し荒れた地区にあって透明なガラスの建物がとても存在感がありました。
 


 
詳細はこちらから。

Carnegie Library of Pittsburgh - Hill District is Open!
http://www.marketwatch.com/news/story/carnegie-library-pittsburgh---hill/story.aspx?guid=%7B8FABB3A3-873A-489E-9911-ECC55E302280%7D&dist=hppr
 
コレクションは、アフリカン・フィクション、アフリカン・ノンフィクションが圧倒的に多く、かなりの棚を占めていました。地域のニーズをよく分析して蔵書構築が行われているようです。人の出入りも多く、テーブルの上にキルトを広げていたり、充実したコンピュータコーナーでゲームや音楽を楽しむ子どもがいたり、はやくも地域の中心に根付いている感じでした。

ヒルディスクリクトはダウンタウンに近くに広がる地区ですが、市の中でも再建の遅れている地区で、多くの空きビルや空き家が集まっています。理事長兼館長のミスティック氏の主導により、CLPがこの地域の再生の牽引役を担うべく積極的に乗り出していきました。

ミスティック氏は開館式典で「図書館はコミュニティの縮図であり、過去、現在、未来をつなぐ役割をするものだ」との趣旨のことを述べたそうですが、過去の地域の遺産と現在に生きる人たちの援助を受けながら作られた図書館は、そのコンセプトをよく現しているようでした。しかし、地域の退廃ぶりは、他の地域に比べまだ目立つところがあり、外側の写真を撮る際にも、地域の人が移りこまないように少し気を使いました。未来を作る役割を担えるのかは、まだまだこれからの課題と言えそうです。
 

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