2008年5月に、1700万ドルをかけた改修工事が終わりリニューアルオープンしたヒューストン公共図書館は、静かな図書館のイメージを払拭し、子供を惹き付ける図書館に生まれ変わりました。
詳細はこちらから。
Video Games Help Houston Public Library Attract Visitors
http://www.govtech.com/gt/articles/423565?id=423565&full=1&story_pg=1
昔のヒューストン公共図書館中央館は、4階の一角に児童室があるだけで、決して子供たちが元気よく集まる場所ではなかったそうです。1700万ドルかけたリニューアル後には、ゲームサービスや情報発信の方法などを教えるクラスを開講することにより、多くの子供たちとその親たちが集まる場所に変貌したそうです。
1階には、"Pod Chair"と呼ばれる近未来的なデザインの椅子が並び、その向かいには30インチの液晶ディスプレイが並んでいます。他の図書館のように会議室を開放したりしてゲームの遊び場としているのではなく、オープンなスペースにゲームコーナーを持ってきたとのことで、夏休みなどには、子供たちが朝9時の開館から夜9時の閉館までゲームに熱中する姿が見られたそうです。
ゲームを提供することで本を読まなくなるのではないかという懸念もあったそうですが、そんなことはなく、むしろその逆だそうで、図書館員のKadirさんは、「子供たちは本をまわし読みしています。子供たちは、もし、図書館の入り口を入り『おー!ゲームがあるぜ!天国を見つけたぜ!(‘Oh my gosh. They have games. Oh, I found heaven.')』と言葉を発することがなければ、決して知り合うことのなかった近隣地域の子供たちと友達のネットワークを作っています。」とコメントしています。
この”天国”には大人たちも関心を持っているようで、「私たちのWiiはどこ?」とたずねてくる大人の利用者もいるそうです。今後、特にWiiスポーツなどは高齢者に人気になっていくと期待しているそうです。
同図書館で土曜日に開かれるコンピュータ講座では、画像や動画の撮り方やアップロードの仕方や、ソーシャルネットワークサイトの使い方などを教えていますが、親と子供が一緒に参加し、経験を共有し、親が子供が何をしているのかわかっていく姿が見られるそうです。
ヒューストン公共図書館。ゲームが導入がきっかけで子供たちが集まり、図書館が家族の場としての役割を取り戻したのかもしれません。訪ねた友人が、「たしかにすごい」と言っていたので、ぜひ見学してみたいところです。。
(From Flickr http://www.flickr.com/photos/houstonlibrary/2585704988/)
参考
E693 - テレビゲームを図書館サービスの1つに(カレントアウェアネス-E)
http://current.ndl.go.jp/e693
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